2013年11月30日(土)、Tera Term(テラターム)のNEWバージョン4.80がリリースされていました。前々から気付いていたのですが、完全に更新(紹介)するのを忘れていました。(最近やる気が・・・疲れているのか???)
個人的には、ログ採取に追加された「Include screen buffer」オプションに注目です。
サーバに接続した後にログを取得するのを忘れていた事に気付いた場合、それまで実行したコマンドの結果をいちいちコピペで別途保存する必要がありました。しかしこの機能が追加された事で全て解決です。(右は英語版)
「Scroll buffer」はデフォルトで10000行かな?これだけあれば十分と思いますがもう少し多い方が良い方は「設定」-「ウィンドウ」から「スクロールバッファ」の値を変更しておきましょう。(右は英語版)
変更後は、設定ファイルを保存する事をお忘れなく。ちなみに設定ファイルの保存は「設定」-「設定の保存」から実行できます。
以下バージョン4.80になってからの変更になった箇所です。
変更箇所
- OSC文字列処理用バッファの最大サイズを変更できるようにした。
- teraterm.iniにMaxOSCBufferSizeエントリを追加した。デフォルトは4096。
- ログ採取に"Include screen buffer"オプションを追加した。
- teraterm.iniに LogIncludeScreenBuffer エントリを追加した。
- マクロコマンド "logopen" に"Include screen buffer"オプションを追加した。
- "New connection" ダイアログを表示する /ES コマンドラインオプションを追加した。
- URLの途中で改行されている時に、繋がっているものとして扱える設定を追加した。
- tearterm.iniにJoinSplitURL, JoinSplitURLIgnoreEOLCharエントリを追加した。
- マクロエラーおよび実行ダイアログに、TTLファイル名を追加した。
- gettime, getdateコマンドにおいて、マクロ実行前後でタイムゾーンを復元するようにした。
バグ修正箇所
- 端末サイズ変更時に左右マージンモード(DECLRMM)が解除されない問題を修正した。
- VPR/VPB/HPR/HPB制御シーケンスがスクロールマージンの影響を受けていた問題を修正した。
- CUU/VPB制御シーケンスで、画面上端を越えてカーソルが移動する事がある問題を修正した。
- VPB制御シーケンスで、一部のモードが解除される事がある問題を修正した。
- DECFI/DECBI制御シーケンスがスクロールマージンを無視していた問題を修正した。
- DECBI制御シーケンスでカーソル位置の保存が行われていた問題を修正した。
- DECFI制御シーケンスでアプリケーションキーパッドモードに変更される問題を修正した。
- ログ取得時に "ダイアログを非表示" オプションが正しく働かない問題を修正した。
- マルチモニタ環境において、ウィンドウのリサイズ中に表示されるツールチップの位置が有効なマイナス座標の場合でもプライマリモニタに表示される問題を修正した。
- Windows 95/NT4.0で起動できなくなっていた問題を修正した。
その他
- TTSSH(2.67)へ差し替えた。
- TTXRecurringCommand Plugin(1.03)へ差し替えた。
- 対応する動作環境にWindows 8.1を追加した。
- Oniguruma 5.9.5へ差し替えた
- 言語ファイルに中国語(簡体字)(Simplified Chinese.lng)を追加した。LiShaohui氏に感謝します。
ちょっとづつ進化している「Tera Term」。いつもながら便利な機能を搭載・提供してくれる、Tera Term開発プロジェクトメンバーに感謝!です。
そうでしょう、そうでしょうとも。
Include screen bufferは、物忘れが増えてきたおじさんに嬉しい機能だと思って、実装しました。以前はログ採取してからオペレーションしていたのですが、どうも年を取ると。
ところで、今年で Tera Term Pro オリジナル誕生から20年、Tera Termオープンソース化して10年となります。改版履歴にも Tera Term Pro 時代の履歴も載せています。
ゆたかさん
コメントありがとうございます。
「Include screen buffer」の便利さに気付いてくれる人が何人いるのか!
新しい機能を噛みしめて使ってほしいですね。
またオープンソース化10年おめでとうございます。
これからも便利な機能を楽しみにしています。